

Pythonで開発を進めていると、新しいライブラリや便利なツールをインストールする機会がたくさんありますよね。
でも、何も考えずに一つの場所にどんどんインストールしていくと、他のプロジェクトで使っているバージョンとぶつかってしまい、突然エラーが起きてしまうことがあります。
そんな時にとても便利なのが、プロジェクトごとに独立した開発環境を作れる仮想環境という機能です。
設定はとてもシンプルなので、プログラミング初心者の方でもすぐに実践できますよ。
アプリごとに独立した専用の部屋をたくさん作るイメージを持つとわかりやすいです。
この記事ではPythonのvenvで仮想環境を作る方法について解説していきます。
venvで仮想環境を作るのはたったの数ステップで完了する
Pythonのvenvという機能を使えば、プロジェクト専用のフォルダを作るだけであっという間に仮想環境が完成します。


具体的な作業の手順は以下のようになります。
- コマンドプロンプトやターミナルを開く
- 作業したいプロジェクトのフォルダに移動する
- venv環境を作成するためのコマンドを実行する
- 作成した環境の中に入るために有効化を行う
たったこれだけのステップを踏むだけで、他のプロジェクトの影響を一切受けないクリーンで安全な開発スペースが手に入ります。
一度やり方を覚えてしまえば、新しいアプリを作るたびにサクッと準備できるようになります。
実際にコマンドを入力してみると、こんな感じでとてもシンプルです。
たったこれだけで、今いるフォルダの中にmyenvという名前の新しい仮想環境のフォルダが自動で作られます。
難しい知識がなくてもすぐに始められるのが最大の魅力ですね。
プロジェクトごとに必要なライブラリのバージョンが違うから

なぜわざわざ面倒な手順を踏んでまで仮想環境を作る必要があるのかというと、作成するアプリによって使いたいライブラリのバージョンがそれぞれ異なるからです。


例えば、Aというアプリは古いバージョンのライブラリを前提に作られているのに、新しく作り始めたBというアプリのためにライブラリを最新版にアップデートしてしまうと、今まで動いていたAが急にエラーを吐いて動かなくなってしまいます。
- Aのアプリ専用の部屋を作って古いバージョンを入れる
- Bのアプリ専用の部屋を作って最新バージョンを入れる
- それぞれの中で必要なライブラリだけを個別に管理する
このように、それぞれのアプリに完全に独立した部屋を与えてあげることで、お互いに干渉することなく安全に開発を進めることができます。
仮想環境を使わずに横着してしまうと、いつの間にか設定がぐちゃぐちゃになって、プログラムを作るよりもエラーの原因を探す時間の方が長くなってしまうこともありますよ。
トラブルを未然に防いでスムーズに開発を進めるためにも、最初から環境をしっかりと分けておくのがプログラミングの基本中の基本です。
いつでも簡単にやり直しができるから
仮想環境を利用するもう一つの大きなメリットは、もし何か失敗してしまってもすぐに綺麗な状態に戻せることです。


もし、環境を分けずにパソコン全体のシステム領域に色々なライブラリを入れてしまうと、不要になった時にどれを削除していいかわからなくなってしまいます。
最悪の場合、パソコン自体の動作がおかしくなってしまう危険性すらあります。
- 新しく見つけた色々なライブラリの動作を試してみたい時
- ネットで見つけた他の人のプログラムをとりあえず動かしてみたい時
- 一時的になんとなく使ってみたいツールがある時
そんな時は、とりあえず新しい仮想環境を作って、その中で自由に実験してみましょう。
用が終わったり、環境がぐちゃぐちゃに壊れてしまった時は、作成したフォルダを丸ごと削除するだけで何もなかった綺麗な状態に戻ります。
やり直しのコストが限りなくゼロに近いので、初心者の方でもパソコンが壊れる心配をせずに、失敗を恐れず色々なことに挑戦できるのが素晴らしいポイントです。
実際にvenvで仮想環境を作って有効化してみよう

それでは、実際に自分のパソコンで手を動かして仮想環境を作ってみましょう。


まずは、先ほども紹介した基本的なコマンドを入力して環境を作成します。
環境が無事にできたら、次はその作られた部屋の中に入る作業が必要です。
これを有効化と呼びます。
Windowsを使っている場合は、以下のコマンドを入力します。
- myenv\Scripts\activate
MacやLinuxを使っている場合は、こちらのコマンドになります。
- source myenv/bin/activate
入力に成功すると、コマンドを入力する画面の左側に(myenv)のような文字が表示されるはずです。
これが、現在仮想環境の中にきちんと入っているという大切な合図です。
この状態でインストールしたライブラリは、すべてこの部屋の中だけに安全に保存されます。
作業が終わって元の環境に戻りたい時は、以下のコマンドを入力するだけです。
作る、入る、出るの3つのステップをマスターすれば、仮想環境の基本操作はバッチリですね。
venvに関するよくある質問にお答えします
ここでは、仮想環境について初心者の方からよく聞かれる疑問についてわかりやすく解説していきます。


Pythonの世界にはvenv以外にも、目的に合わせて作られた色々な環境構築ツールが存在します。
- 最初から標準でそのまま使えるvenv
- データ分析に強くて多機能なAnaconda
- パッケージ管理も同時にこなしてくれるPipenv
- 最近エンジニアの間で人気が高まっているPoetry
このように選択肢はたくさんありますが、プログラミングを始めたばかりの段階で難しいツールに手を出してしまうと、設定の段階でつまずいて挫折してしまう原因になります。
venvは追加のインストール作業が一切不要で、すぐに使い始められるというのが最大の強みです。
まずは基本となるvenvで仮想環境の仕組みをしっかりと理解してから、必要に応じて他の高度なツールにステップアップしていくのがもっとも賢いやり方です。
標準機能だけでも初心者のうちは十分すぎるほどの機能が揃っているので、安心して積極的に使ってみてくださいね。
さらにプログラミングのスキルを磨きたい方へ

仮想環境の作り方をしっかりとマスターしたら、次はさらに本格的なプログラミング学習に挑戦してみませんか。


エラーの原因がわからなくて何時間も一人で悩むのは、学習を進める上でとてももったいない時間です。
プログラミングスクールをうまく活用すれば、わからないところをすぐにプロに質問して解決できるので、途中で挫折することなくスムーズに学習を進めることができます。
- 現場で活躍している現役のエンジニアから直接丁寧な指導を受けられる
- 実践的なカリキュラムが用意されていて現場で通用するスキルが身につく
- 学習後の転職サポートまで徹底的に寄り添ってくれるスクールもある
未来の自分への自己投資としてスクールを利用することは、結果的に最短ルートで目標のエンジニアに近づくための賢い選択です。
本気でエンジニアを目指してみたい方や、効率よく使えるスキルを身につけたい方には、以下のスクールがとてもおすすめです。
自分の目的やライフスタイルに合ったスクールを見つけて、ぜひ一度無料のカウンセリングなどを活用して相談してみてくださいね。
DMM WEBCAMP 学習コース(プログラミングコース)
Skill Hacks
CodeCamp
仮想環境を使いこなして快適な開発ライフを


仮想環境を毎回使うのは、最初は少しだけ手間に感じるかもしれません。
ですが、後から色々なアプリの環境がぐちゃぐちゃになって悩む時間を考えれば、最初に数分だけ時間をかけて設定しておく方が圧倒的に効率的です。
プロジェクトごとにそれぞれの部屋をきちんと分けるという基本ルールをしっかりと守って、エラーのない快適なプログラミングを楽しんでくださいね。
基礎をしっかり固めたら、さらに上のステップへと自信を持って進んでいきましょう。



